当院理事長 武谷雄二の新著『PMS(月経前症候群)正しい知識をもつために』紹介

当院理事長 武谷雄二の新著『PMS(月経前症候群)正しい知識をもつために』をご紹介します。外来受付でサイン入り書籍を販売しています。産科と総合科待合室に見本をおいてありますのでご覧ください。

理事長 武谷雄二     
(たけたに・ゆうじ)  

女性の7~8割に起こる月経前症候群(PMS)の多様な症状と歴史、生物学・医学的側面および社会的な問題点を包括的に取り上げました。PMSは妊娠、産後、閉経期といった女性のライフサイクルに応じて様々な問題を呈することが多い病気です。PMSの診療において「人を診ずして病を診てはいけない」ということが産婦人科専門医として大切な役割であると考えています。PMSに悩んでいる女性はもちろんのこと、性別、職業を問わず多くの方々にPMSについて知っていただくことを願い執筆しました。


PMS(月経前症候群)正しい知識をもつために(2020年10月1日 発行)

目次

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  1. 第1章月経前症候群(PMS)とは?月経前不快気分障害(PMDD)とは?
    • 月経前症候群(PMS)とは
    • PMSの症状とは
    • PMSの症状がみられる時期は限られている
    • PMSの症状はなぜ多彩なのか
    • PMSの診断はどのようになされるのか
    • 月経前不快気分障害(PMDD)とは
    • PMDDの診断はどのようになされるのか
    • PMDDの診断を行う意義はここにある
    • PMS/PMDDのリスク因子は多い
    • PMDDとアルコール・薬物は悪循環する
    • PMSとPMDDは区別できるのか
    • PMS/PMDDと鑑別すべき疾患とは
    • PMS/PMDD:スタンスの異なる産婦人科と精神科
  2. 第2章PMS/PMDDの真相に迫る
    • ホルモンはPMS/PMDDにいかにかかわるか
    • PMS/PMDDと神経伝達物質
    • PMS/PMDDとセロトニン
    • PMS/PMDDの疼痛とオピオイド
    • PMS/PMDDはなぜ一部の女性でのみ、みられるのか
    • PMS/PMDDには遺伝が関与するのか
    • ストレスはPMS/PMDDを発症させるのか
    • PTSDはPMS/PMDDと密接に関係している
    • ストレスホルモンはPMS/PMDDに関連するのか
    • 自律神経系の乱れはPMS/PMDDに伴っている
  3. 第3章PMS/PMDDは現代女性の生活環境と関係する
    • PMS/PMDDは現代病
    • PMS/PMDDにみられる特徴的性格
    • PMS/PMDDによる若年女性の心の悩み
  4. 第4章PMS/PMDDはさまざまな病気を伴う
    • 女性と摂食行動―ホルモンの関与
    • PMS/PMDDと過食
    • PMSと肥満
    • PMS/PMDDと高血圧
    • PMS/PMDDとうつ病
    • PMS/PMDDと自殺念慮・自殺企図
    • PMS/PMDDと自殺予防
    • PMS/PMDDと妊娠
    • PMS/PMDDと産後うつ病
    • 更年期障害とPMS/PMDD
  5. 第5章PMS/PMDDの概念の変遷
    • ヒステリーという診断名がPMS/PMDDの存在を覆い隠した
    • 歴史のなかでのPMSの登場
    • 疾患概念としてのPMS/PMDDの確立
    • PMS/PMDDの病因と治療に関する考え方の変遷
  6. 第6章現代人はPMS/PMDDといかに付き合うか
    • PMS/PMDDと現代社会―民族・国家間の比較―
    • PMS/PMDDはなぜ先進国に多いのか
    • 働く女性とPMS/PMDD
    • PMS/PMDDで悩んでいる就労女性への支援
    • PMS/PMDDで悩む女性が気を付けたいこと
    • PMS/PMDDへのフェミニストの視点
    • PMS/PMDDの正しい認識を
    • PMS/PMDDへの産婦人科医の役割
  7. 第7章PMS/PMDDの対処法および医学的治療
    • 日常生活による生活改善策
    • 運動とPMS/PMDD
    • 食事・栄養による対処法
    • 薬物療法
    • 補助的な薬物療法
    • 精神療法
    • 手術療法
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